俳優で日本野鳥の会の柳生博さんの言葉にはっとしました。
兵庫県豊岡市は、2007年7月31日、野生状態で初めて人口巣塔に巣作りをしたつがいのひな1羽が巣立ったそうです。46年ぶりの出来事に仲間と一緒に狂喜乱舞したといいます。
その豊岡の仲間との飲み会で、乾杯の音頭を取り、いつも言う言葉は「確かな未来は懐かしい風景に中にある」ということだと。
7人の孫がいるが、孫がぼくらと同じように恋をし、結婚して子どもがうまれ、育っていく。生き物も同じ、当たり前のように子孫を残していく現象。これが確かな未来だ。
確かな未来を実現するには懐かしい里山の風景が欠かせない。田んぼがあって、小川があって雑木林が茂り、集落がある、この4点セットが里山だ。
経済のグローバル化は格差を生んだ。そこに幸せはないと分かった。生物多様性が僕らに課せられている至上命題だと思う。
つまり、生き物の身になって考えること。生き物はもちろん僕らや子どもたちの確かな未来のために。
柳生博
1937年茨城県生まれ
1961年東映映画「あれが港の灯だ」でデビュー。
NHK朝のテレビ小説「いちばん星」で脚光を浴びる。
テレビ「生き物地球紀行(NHK)]で活躍。
2004年「日本野鳥の会」の第五代会長就任。コウノトリファン倶楽部会長も務める。
( 農業新聞1月13日 より編集 )


