Q.元気な農村づくりには、どんな手立てが有効ですか
A.都会の人を農村の応援団にすること。
農村は高齢化が進み体力がない。都市との格差が広がるばかり。農村の中だけで活性化しようと頑張っても難しい。外に協力を求めた方がうまくいく。
都市側が食への関心を強めている。今が絶好のチャンス。市民レベルで結びつき、助け合い関係を作り上げたい。
Q.どうすれば応援団をつくれますか
A.農村側は地域の良さを発信することに力を入れてきた。
しかし、「手に負えない」「困っている」というSOS情報を発信するべきだ。
インターネット時代だから、応えてくれる人は必ずいる。呼びかけが足りない。
交流人口は多くなくて良い。都会の一部の人が農村側に共鳴してくれて集まり、一緒にコミュニテイをつくるというイメージだ。
Q.SOS発信に反応してくれるものですか
A.栃木県茂木町竹原集落の「かぐや姫の郷づくり応援団」がモデルになる。
「荒れた竹林を整備してほしい」と都市住民に投げかけたところ、直ぐに100人近く集まった。昼食代相当の参加費をとったにもかかわらずだ。
荒れた竹林が交流資源になった。
都会の人は、農村で汗をかくのが楽しい。
農村側がもてなす必要はなく、対等に付き合えば良い。
今では、30戸の集落に年間延べ5000人が訪れている。
Q.対等の付き合いとは、どんなものですか
A.都会の人に地域づくりに積極的に参加してもらう「協働」の関係だ。
農村を体験する観光なら都会の人が金を払い、農村側がサービスを提供する。
交流なら、地域のことを一緒に考えて行動してもらうことが大切だ。
地域の人だから気づくことがある。
都会の人に、ある程度の役割や責任を持たせる。
これが交流を長続きさせる。
Q.最後に、農村側に何かアドバイスはありますか
A.農村側が「どうせ来ない」とあきらめたり、自尊心が邪魔をしたりして「助けて欲しい」と頼めないところに問題がある。
この「意識の壁」を乗り越えるには、誰かのサポートがいる。
地域の信頼が欠かせないだけに、行政やJA、大学がサポート役を担うのがよい。
都市と農村の連携でみれば、関東の持つポテンシャル(潜在能力)は極めて高い。
しかし、都会側から仕掛けるのは難しい。
農村側がボールを投げないと始まらない。
( 農業新聞1月3日 より編集 )
感想 )
読んでゆきながら、色々と考えがあちらこちらに跳んでゆきました。現場を熟知しているからこそ、言える。思い切って言える強い確信を感じました。やはり、机上のアイデアではなく、現場を歩いて身につけた考えは胸にずんずん迫ってきます。
思いがとんだのは、我が身の置かれている立場にぴったりと当てはまることがいくつもありました。この話は、今の厳しい状況にある、多くの中小企業の経営者に当てはまると思います。
農村のことを思っていたら、自分の立ち位置をどうするのか、ということとなりました。
大変ありがとうございます。


